2022.02.18

ニュース

北海道美幌高等学校とビートに対する土いきかえるの効果確認試験を実施しました

環境大善株式会社は、地元オホーツク管内の北海道美幌高等学校と連携し、弊社商品「液体たい肥 土いきかえる」がビート栽培に及ぼす効果について試験を実施するため資材提供いたしました。

今回の試験結果では、特定の施肥条件において糖度の向上が見られました。

本取り組みは、地域の次世代教育も目的の一つとしています。オホーツク管内の企業として、地域の高校生が地元や地元企業へ興味を持つきっかけづくりとして、今後も地域の高校との接点を増やしてまいります。

■始まりは

2021年4月、美幌町教育委員会を伺った際に美幌町の教育に関するお話を聴く機会がありました。

美幌町では、進学、就職で町内に残る若者が少なく、次世代の若い力が減少の一途を辿っているため、若い世代が地元に興味を持ってくれるよう、地元企業との協力を取り込んだ教育方針が重要とのことでした。

この話を通じ、地元企業としてオホーツク管内の教育のためにできることがあれば是非協力したいと思い、地球環境に対する考えや取組が当社と同じ方向性の美幌高校に連絡したことが美幌高校と当社の取組の始まりです。

■北海道美幌高等学校 農業科とは

美幌高校の農業科には、「農業科アクションプラン」という行動計画を掲げており、「グローカル教育で人材を育てる」「地球環境を守る」「資源を活用する」等のサステナブルな方針が挙げられています。

私たちが取組む、元々公害の原因になっていた牛のし尿を用いた消臭液・土壌改良材を製造するという「アップサイクル型循環システム」と、通じるアクションプランです。

地球環境を配慮した活動をしている美幌高校と当社が連携することで、環境に対する問題提起や異なる視点からの環境に対する取組等、新たな発見があるのではないかと強く感じました。

■ビートの栽培試験について

圃場は無施肥区、施肥区、牛糞区、豚糞区の4区をさらに弊社商品「液体たい肥 土いきかえる」を散布した区と無散布区に分けた計8区とし、糖度や収量等を美幌高校 農場長の三浦先生と生徒で調査しました。弊社も収量調査を見学させていただきました。

収量調査時ビート圃場の様子

糖度を測定している様子

調査は複数日に分けて実施され、天候に恵まれる日もあれば悪天候に見舞われて調査を中断する日もありましたが、限られた授業時間の中で着実に調査を進めておりました。

調査はビートの上部、中部、下部を切取り後、専用の道具で切取ったビートを潰して出た液を糖度計で測定します。

収量(kg/10a)について標準偏差が大きく有意差は確認されませんでしたが、糖度は無施肥区、豚糞区にて土いきかえるを散布した圃場で有意差を確認できました。無施肥区では土いきかえるを散布することにより16.55%から17.69%へ、豚糞区では16.73%から17.44%へ上昇しました。

図 1 収穫時の収量(kg/10a)と糖度の測定結果

(A)は収量(kg/10a)、(B)は糖度(%)を示している。収量(kg/10a)について、各区40株測定した平均値から算出している。糖度について、各区ビート上部、中部、下部をそれぞれ5株測定した平均値としている。グラフ上部にあるアスタリスクは対照区と統計的に有意な差(p<0.05)があることを示し、上下のバーは標準偏差を示している。

今回の試験結果を受けて、土いきかえるの窒素・リン酸循環活性を高める効果の検証として、化学肥料の適正な減肥可能量を検討したいと感じました。

今回の試験については、農業を学ぶ高校生が日頃のプロジェクト学習の成果を発表する「令和3年度第70回東北海道学校農業クラブ連盟実績発表大会」にて美幌高校も発表したとのことです。

▼日本学校農業クラブ連盟ホームページ こちらをご参照ください

■最後に

昨年6月は美幌高校の新畜舎を見学し、またビートにて土いきかえるの試験をしていただく等、昨年を通して美幌高校にお世話になりました。

今後も連携を密にして、地元の繋がりを強くし、より良い関係を築きたいと思います。

お忙しいところご協力していただいた、美幌高校の三浦先生と生徒に感謝申し上げます。

 

<美幌高校とのこれまでの取り組み>

■畜舎見学

昨年の6月には美幌高校 農場長の三浦先生へご挨拶に伺い、綺麗に手入れされた堆肥舎、豚舎、牛舎を見学し、各施設の特徴について丁寧に説明していただきました。

身近な高校の環境に対する取組や農業活動を知り、良い刺激となりました。

※詳細についてはこちらをご覧ください。

<本取り組みに関するお問い合わせ先>

環境大善株式会社

〒099-2103  北海道北見市端野町三区438-7

TEL (0157)67-6788

FAX (0157)67-6618

URL:https://www.kankyo-daizen.jp

E-mail:otoiawase@kankyo-daizen.jp